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2015年4月12日 - 2015年4月18日

2015年4月18日 (土)

渋谷区同性カップル条例と産経新聞に思う

 渋谷区が「同性カップル条例」を制定したことについて、「保守」をもって鳴る産経新聞が懐疑的な論陣を張っている。産経新聞だけでなく、ネット上でも所謂「ネット右翼」と称される人々は同性カップル条例を含む同性愛者の権利保護については概ね否定的であり、罵声を浴びせる者もまま見受けられる。

 アメリカでも、共和党を中心とする「保守派」は同性愛に否定的である。ヘブライ語聖書の記述に習って「同性愛者は死刑に処すべき」という意見も根強いものがある。先の大統領選挙で共和党から出馬したロムニー氏が保守派の歓心を買おうと高校時代に同性愛者に暴力を加えていたことを口を滑らせ、やり過ぎだと非難を受けたことも記憶に新しい。アメリカの保守派の場合、その精神はキリスト教福音派の思想に基づいているので、「進化論の否定」「婚前交渉の禁止」「避妊の禁止」「人工妊娠中絶の禁止」「ハルマゲドンの早期実現」と並んで同性愛を否定することは理論的には一致している。

 しかし、我が国の保守派はキリスト教福音派に立脚しているわけではないので、同性愛を否定する土台そのものが存在しない。 また、我が国の歴史と伝統を紐解いてみれば、同性愛の存在を肯定する要素は多いが、否定する要素は見当たらない。

 「保守」をもって鳴る産経新聞が同性愛に否定的な論陣を張る理論的な土台が何処にあるのかよく分からないところだ。

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