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2014年2月9日 - 2014年2月15日

2014年2月15日 (土)

祝・金メダル

 男子フィギュアスケートで羽生選手が今大会初となる金メダルを獲得した。スノーボードとノルディック複合でも若い選手がメダルを獲得しており、競技の枠を超えて「世代交代」を感じざるにはいられなかった。東京オリンピックを控えて日本の体育関係者はメダルをできるだけ多く獲得して弾みをつけたかっただろうから、ともかくも金を獲得できたのは大きかろう。

 それにしても、メダル獲得と言われた選手がメダルなしに終わったり、あまり注目されなかった選手がメダルを獲得したりと、オリンピックはやはり「魔物」が住んでいるという感じがする。実力のある選手であっても、オリンピックという四年に一度のこの時期にピークを迎え、更に幸運に味方されなければメダル獲得は覚束ない。

 メダル獲得も大事だが、それ以上に各選手が人生の集大成として納得のできる活躍をしてくれることを祈りたい。

2014年2月13日 (木)

中台閣僚会談に思う

 台湾の行政院大陸委員会王主任委員が訪中し、南京で中国の張外務次官と協議を行った。台湾要人の訪中は珍しくなく、両岸は民間団体を経由して交流を続けてきた。しかし、台湾で大陸関係を管轄する閣僚が訪中し中国政府の要人と会談するのは言うまでもなく初めての事である。

 協議されたのは相互の代表部設置や留学生の医療問題であったそうだ。台湾の馬総統は早期の政治対話には否定的だが、これが中国政府の求めている「両岸の政治対話」に繋がっていく可能性は高い。今回の会談では張外務次官が「台湾独立に反対する」と発言しているから、台湾が追い込まれたと見る向きは強い。また、台湾独立派を中心に「台湾人を代表していない国民党が勝手に国共合作を進めようとしている」との非難の声も上がっている。

 だが、両岸の政治的対話が進むことと統一は別問題なのではないか。台湾は確かに経済的には大陸依存の度を強めている。一方で、総統直接選挙は5回を数え、政権交代も定着した。つまり、台湾の自由と民主は定着しており、台湾住民もこれを変更するようなことは望んでいないということである。国民党が国共合作をやろうとしてみたところで、その実が「中国への統合」「自由と民主主義の否定」であれば民主的プロセスの過程で阻止されてしまうことは確実だ。つまり、台湾独立派の言う「国共合作」は台湾の民主政の中では実行不可能と見た方が良い。台湾の自由と民主主義は薄っぺらいものではない。

 中国政府はあくまでも「独立は認めない」と言い張っているが、これは逆に言えば台湾を「厄介払い」できないということである。中国は台湾を自国の勢力圏に取り込んだと思っているのかもしれないが、現実には台湾の情報が大陸に流れ、中国国民に衝撃を与える結果になっている。先の総統選挙と立法委員選挙は大陸でも注目され、敗北した民進党の蔡英文候補が「敗北宣言」を行うことができたということがとりわけ大陸で衝撃を与えたようだ。大陸では反右派闘争以来「敗れた」政治家は吊し上げか法廷に引き出されるのが常であって、堂々と敗北宣言などする余地はなかったからである。

 このまま台湾との交流が進めば、変わらなければならないのは大陸の方だ。そして、上海や杭州などの住民は残念ながら北京の党中央よりも台湾の方に憧れを抱き、将来は台湾や日本のような社会を望む者も珍しくない。今回の中台閣僚会談は、大陸社会の側も否応なく変わらざるを得ない状態に進む第一歩となる可能性があるのではないか。

2014年2月11日 (火)

建国記念日

 今日は建国記念日である。戦前は「紀元節」と呼ばれたが、戦後「建国記念日」を設けるにあたっても左右の対立があった。今日もなお、「建国記念日を祝う」趣旨の集会と「建国記念日を糾弾する集会」が分かれて開かれている。

 今年の建国記念日として注目すべきは、安倍総理が愛国的なメッセージを発信したことだ。もともと、安倍総理は第一次政権以来復古的な哲学を掲げてきたが、二期目になってそれが加速されている感がある。ナショナリズムを高揚させることで政権の維持を図っているように思われる。都知事選挙で田母神元航空幕僚長が当初泡まつ候補並みの得票に終わると思われていたのが若い世代を中心に62万票を獲得したこともあり、一定程度浸透しているのは確かだろう。

 しかし、大多数の国民は安倍政権の「アベノミクス」に期待を抱いているのだろうが、ナショナリズムについてはあまり興味を抱いていないのではないか。ヒトラーはドイツ民族の優越性を喧伝しユダヤ人を含む諸民族を罵倒することでドイツ国民から支持を得たが、実のところナチス党の得票を見ても「圧倒的多数」どころかドイツ国会で単独過半数を占めることすらできていなかった。ヒトラーが支持されるようになったのは無論政権獲得後の言論統制もあるにせよ、「ヒトラーの奇跡」と呼ばれる経済回復と中間層以下へ積極的な所得の分配・労働福祉の向上を行ったことが大きい。しかし、安倍政権は解雇規制の緩和や労働者派遣の拡大を推進しているものの、労働福祉の向上はもとより労働者に対する積極的な分配についても決して積極的ではない。

 「偉大な祖国」を吹聴されても、その祖国が自分たちを守ってくれないとなれば国民が熱狂するわけもない。このあたりは中国ではもっと顕著で、中国政府と共産党が騒げば騒ぐほど中国国民は覚めている。

2014年2月 9日 (日)

舛添東京都知事

 午後8時の投票締め切りと同時に舛添東京都知事が誕生した。舛添新都知事は厚生労働大臣の経験もあり、この分野に精通している。都民は原発よりも福祉や経済を重視して票を投じたということだろう。ただし投票率は低かった。大雪もあっただろうが、都知事選挙に都民がいささか辟易しているのかも知れない。

 「単一争点選挙」に持ち込もうとした小泉元総理の作戦は失敗したが、擁立した細川元総理もすっかり「文化人」になってしまっており、1990年代の新党ブームの熱狂を覚えている私から見ても「老い」が目立ってしまっていた。今なお私が疑問なのは、そんなに不満なら何故小泉元総理自身が立候補しなかったのかということである。

 舛添知事は兎角女性問題等色々と言われているところがあるが、厚生労働大臣としての手腕は見るべきものがあった。労働関係についてはいささか知識が無いように思われたが、福祉関係については期待できるのではないか。

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