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2014年3月2日 - 2014年3月8日

2014年3月 7日 (金)

頑張れパラリンピック

 間もなく、冬季パラリンピックが開幕する。日本選手団の活躍に期待したい。

 パラリンピックは障害者のオリンピックだが、健常者であったとしても容易にはできない競技を行う。パラリンピックにあるわけではないが、「盲人野球」は聴覚を頼りに試合を行うが、これは視覚障害によって聴覚が研ぎ澄まされた故にできる競技と言えよう。そうした点では「障害者」ではなく「障碍者」と表記した方が適切な感じもする。

 どうしても障害や病気を負ってしまうと人は委縮しがちである。パラリンピックの選手たちは競技を通して、残された力でも広く活躍できることを我々に教えてくれる。現実問題として、健常者の範囲に含められる人々であっても、いつ障害を負うかわからないのである。(だからこそ、公的年金制度には障害の関連給付がある)

 もっとも、障害を補助する器具や装置が必要と言うことから、パラリンピックが「金持ち国の祭典」になってしまっているのは事実であろう。障害者のスポーツ参加どころか、「我が国には障害者はいない」と言い張るところすらある。

 世界的に見て、障害者の地位向上はまだまだ簡単ではない。

2014年3月 5日 (水)

凍らぬ港がある限り・・・

 ウクライナ動乱でロシア軍として介入しているのはロシアに言わせれば「自警団」らしい。かつてのソ連は戦車を仕立てて乱入したものだが、さすがに21世紀の現代ではいきなり戦車を出すわけにはいかないので、「自発的」にロシアへなびいていると思わせたいのだろう。無論、ロシアの旗色が悪くなれば戦車が出て来るであろうことはチェチェン紛争などを見ていれば容易に想像できる。

 ロシアがウクライナに執着するのは、やはり「凍らぬ港がある」という意味が大きいだろう。ロシアの南下政策は伝統である。簡単に諦めるとは思えない。

 気がかりなのは、欧米諸国がウクライナ情勢を憂慮しつつも、現実に圧力をかけるとなると消極的になっていることだ。シリアでもそうだったが、泥沼化を恐れる欧米諸国としてはどうしても介入には躊躇せざるを得ない。泥沼化すれば首が飛ぶことになりかねない。

2014年3月 3日 (月)

ウクライナ動乱

 冷戦後のウクライナの歴史は親ロシア派と親欧米派の対立の歴史となっている。これはウクライナだけでなく、伝統的に文明の十字路に位置するグルジアなども同じだ。ソチオリンピックが終わると同時にプーチン大統領は事実上の軍事介入に踏み出した。

 ウクライナ人にしてみれば、心情的にロシアには加担したくない。これは、ソ連の一部としてロシアに主導権を握られて酷い目に遭わされたというだけではないようだ。

 ウクライナ人に言わせれば、現在のロシア・スラブ世界の源流はロシアではなくウクライナである。スラブ世界の「文明開化」は現在のウクライナにあったキエフ公国がコンスタンティノープルを首都とする東ローマ帝国から皇女を公妃として迎え、正教や文字などを導入したことにはじまる。モンゴル帝国の侵入を受けるまでは、キエフこそがスラブ世界の中心であった。

 しかし、モンゴル帝国の侵入によってキエフをはじめとするルーシの世界は徹底的な破壊を受ける。ロシアでは「モンゴル・タタールの軛」と呼ばれる時代だが、この時代にハーンから免税の特権を受けて勢力を拡大したのがモスクワ大公国であった。モスクワ大公国は東ローマ帝国の滅亡によって「第三のローマ」を名乗ってロシア帝国となり、現在のロシア共和国に繋がる。つまり、ウクライナ人にしてみればロシアはモンゴルと結託してキエフの占めていた地位を乗っ取った人々であり、ロシア人をタタールとの混血であると蔑視する意見すらある。

 ウクライナ人はかつてのルーシの正当な後継者は自分たちだと思っている。「ロシア・タタールの軛」は御免だと思っているわけだ。それでもロシアが武力で支配する時代が長く続いたが、冷戦の終結によって名実ともに独立を果たすと、どうしても欧米に接近することになる。一方、ロシアは自国の覇権が脅かされるうえ、ロシア帝国の時代からウクライナには多くのロシア系住民が移住している。「同じ民族の保護」という大義名分を掲げる理由ともなる。

 今回のウクライナ動乱では、ロシア系住民の多い地域がウクライナから分離してロシアへの併合を要求するなど、混迷が深まっている。その背後には数百年に及ぶ怨念の歴史があるのだから、解決は容易なことではない。

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