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2014年3月23日 (日)

大阪市長選挙

 橋下前市長の辞職に伴う大阪市長選挙は、有力な対抗馬のないまま投票日となり、橋下前市長の当選で幕を下ろした。投票率は二割程度で、全国的に大して注目されなかったが、どうやら大阪市民も大した興味は示していなかったようである。

 橋下前市長の当選は当選である。しかし、もともと選挙で圧倒的多数の票を獲得してそれを利用して大阪都構想に反対する勢力をねじ伏せようとしていたのが事実上の独り芝居になってしまったから、目論見はどうなるか分からない。小泉元総理は「参議院が反対した」ことを理由として衆議院を解散したが、郵政解散で自民党が圧勝した結果衆議院で圧倒的多数を獲得し、それをバックに参議院を従わせている。しかし、今回の場合大阪市議会の構成は何も変わらない。大阪都構想の賛成が圧倒的多数であることを理由に議員を脅すこともままならない。恐らく、何も変わらないのではないか。

 そもそも、大阪都構想は橋下市長のオリジナルではない。戦後何度も、大阪が「衰退していく」過程で東京に対する対抗策として大阪の財界人たちの間で出てきた話である。それが戦後六十年余何も進まなかったのは「議会の抵抗」とか「中央官庁の抵抗」ではなく、単にそれだけのメリットがなかったからである。

 橋下市長は何とかの一つ覚えのように民間民間と騒いでいるが、その結果として公募した区長校長はセクハラをはじめとするスキャンダルを連発し、民間委託先の労働者が低賃金で生活ができず生活保護を受けているという、冗談のような事態を連発している。橋下市長としては、そろそろ次のネタを用意しないとネタ切れになりかねないのではないか。

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