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2013年12月 1日 (日)

博物館の説明に思う

 最近は博物館も展示方法や説明に工夫を凝らすようになった。無理もない、あの国立科学博物館すら国立から外され、客を集めて稼がなければ存続が覚束なくなっている。地方の博物館の中にはもともとやる気がなかったのが更にやる気がなくなり、展示物が破損してもそのままにして、僅かにプラネタリウムなどエンターテイメント的な施設を稼働させることで家族連れが「遊べる」施設になってしまっているところも少なくない。

 一方、展示方法を工夫して「大人でも楽しめる」博物館になっているところもある。国立科学博物館はこのタイプで、展示方法や展示物はアメリカやイギリスの自然史博物館にも劣らないものになっている。常設展示だけでなく、特別展も魅力のあるものが多く、大人向けの年間パスポートもよく売れているという。

 それなりの規模の博物館の特別展では、音声ガイドが貸し出されているのが一般的だったが、最近ではタブレット型端末を利用して音声だけでないガイドを行うケースも珍しくなくなってきている。確かに、情報量は格段に増えているのだが、実際にそのような展示を見に行くと、ああいう案内装置も考え物だと思う。

 参観者は、当然ながら展示物を見ながら案内を聴きたい。当然だろう。しかし、混んでいるときに添付物の前で何分も説明を聞かされるとどうなるかと言えば、混雑に拍車がかかることになる。イヤホンを耳に入れた人たちが展示物の前から動かないのである。これに加えて、タブレット端末で説明を見るようになると、列は更に伸びることになる。

 加えて、最近ではきちんとした順路や列を博物館側が作らず、「空いているところから見てください」とやっていることも多いが、これはもう展示側の職務放棄だろう。

 博物館には展示や説明の充実だけでなく、きちんと展示物を見ることができるような運営にも気を配ってもらいたいものだ。特に恐竜など、子供が詰めかけるようなネタの時には特にである。

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