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2013年12月13日 (金)

「我が闘争」の出版禁止継続へ

 ヒトラーが口述筆記された「我が闘争」はナチスのバイブルとして有名である。しかし、この本は名前だけは有名だが、「読んだことがある」という人はほとんど見たことがない。というのも、ドイツでは著作権を管理しているバイエルン州がナチスを賛美する危険があるということで出版を認めてこなかったし、日本でもネット書店で日本語訳が販売されるのを差し止めようとする運動があった。要するに、市中にあまり出回っていなかったのである。

 ところが、ドイツでは2015年に著作権が切れてしまう。そうなると、誰でも出版できることになる。ドイツでは実質的な出版禁止を継続するため、「我が闘争」を出版したらナチスを賛美する罪で処罰するのだそうだ。

 いささか、これはやり過ぎではないだろうか。私はナチスを嫌悪する一方、2000年に及ぶディアスポラの苦難の末に祖国を自らの手で作り上げたユダヤ人に敬意を抱いている。しかし、ナチスやヒトラーの思想を批判するためには、当然ながら彼らが何を考えていたのか知る必要がある。「悪いものは悪い」というだけでは、逆にああいう危険なものに対する危機感が薄れてしまうのではないか。やはり、内容を理解した上で批判するのが適切ではないか。

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