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2013年4月19日 (金)

尖閣周辺に出没する中国艦船

 最近ではあまり大きなニュースにはならなくなったが、尖閣諸島周辺に中国艦船が出没するのは最早非常事態ではなく日常事態になりつつある。尖閣諸島の領有権を主張する中国政府としては、恒常的に自国艦船を出没させることで諦めも妥協もしない姿勢を示し、「紛争状態」に持ち込みたい意向だろう。日本の実効支配をいきなり崩すのは難しいとしても「紛争状態」にあることを国際社会にPRしていけば、日本から有利な譲歩を引き出せると踏んでいる。そして残念ながら、日本政府の従来の動きを見ていれば、最終的に譲歩することになるのではないか。日本企業を人質に取られているし、経済界は中国政府との摩擦を嫌っている。

 日中関係は一時期に比べて落ち着いてきたとは言え、空自のスクランブルも頻発するなど、海空ともに緊迫した状態は変わっていない。日本の国益を守るためには、この状態が当面は続くことを覚悟する必要がある。中国と同レベルの軍拡を行うことは到底無理だが、相応の実力をもって対峙を続けなければならない。その度胸を見せてこそ、日中ははじめて手を取り合うことができるのである。

 中国人は面子を重んじる。そして、強者は強者との話し合いを好むものである。当たり前だが、ライバルにならないような相手は憐みの対象にはなり得ても対等な友情は生まれない。日本が中国を友にしたければ、良きライバルになることを考えるべきだ。一方的に譲歩を示すだけでは、永遠に信頼関係は作れない。

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