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2012年10月14日 - 2012年10月20日

2012年10月19日 (金)

アメリカ海兵隊員暴行事件

 アメリカ海兵隊員が沖縄で女性を暴行するという事件を起こした。沖縄では基地に勤務する兵士や職員が度々民間人相手の刑事事件を起こしており、特に女性に対する暴行事件は際立っている。これでは、沖縄県民の信頼が失墜するのももっともなことだ。

 事件を起こした海兵隊員は数日の沖縄滞在ということで、事件を起こした日にはグアムに戻る予定だったそうだ。こうなると、計画的な犯行ではないかとさえ思えてくる。少女を強姦したとしても基地の中に逃げ込めば米領に逃亡でき、実質的には無罪放免となる仕組みはいまだ健在である。軍人は一般市民より一等重い刑で処断されるのが普通であり、一般的には地位協定を結ぶのは軍人の犯罪を厳罰に処してもらえるからなのだ、沖縄に関しては逆になってしまっている。

 私は基地や軍隊が悪いとは思っていない。沖縄では基地があるから事件が起きるという主張がされているが、基地や軍隊が強姦事件を起こすのではない。今回の事件は安全保障上の問題とは切り離して考えられるべきだ。問われているのは正義である。女性を蹂躙するという凶悪犯罪を犯しても逃げられるような制度を残していることこそ厳しく問われるべきだ。日本の司法当局によって日本法による処罰がなされるべきである。

 日本に足を踏み入れる米国軍人に対しては、足を踏み入れる前に十分な教育が必要なのではないか。数人の過ちが、沖縄県民の反米感情を更に煽ることになれば、その先には基地撤去・米軍撤退と中国の支配領域拡大が待っている。アジアの平和と安定をも脅かしかねない。

2012年10月17日 (水)

上海在留邦人暴行事件

 上海繁華街の日本料理店で中国人を交えて食事をしていた日本人グループが、暴行を受けるという事件が発生した。反日デモは終息したと報じられているが、鬱積した不満はまだまだ爆発する余地を残していると言えそうである。

 もっとも、反日デモの「まっただ中」と言われている時期ですら、上海の中心部はどこもかしこも平穏であり、反日の影などどこにも見られなかった。私が日本人だと露見したこともあったが、親しく話しかけてくる中国人はいても、嫌がらせをしてくる中国人は皆無であった。それでも日本人に対する暴行事件や日本企業に対する襲撃事件は起きているのも事実であり、心ある中国人はこのような事態を情けなく思っている(もちろん、彼らも愛国心はきちんと持っているから売国奴などではなく、その点誤解をしてはならない)。

 国家間で対立が起きることは仕方がない。どのような関係であろうが、国と国との関係において必ず対立というものは起きる。良好と言われている日台関係や日土関係とて、何も対立がないということはない。しかし、相互に無辜の市民に危害を加えることは許されない。この点、日本でも「中国人を殺せ」というようなプラカードを掲げて行進している者がいるらしいが、これでは彼らの嫌いな中国デモ隊とやつていることは同じになってしまう。

 いずれにせよ、日中関係を政府間民間ともに断絶することができない以上、日本政府としてはまず中国政府に在留邦人の安全確保と犯人処罰を強く求めるべきだ。在外邦人の生命を守るのは、まさに母国の義務である。

2012年10月15日 (月)

社会政策学会

 長野県上田市の長野大学で行われた社会政策学会に参加してきた。といっても、土曜日は夕方まで仕事があったため全日程の参加は無理だった。土曜夜に上田市まで行って一泊し、日曜日のみの参加となった。かなりの強行軍になったが、労務管理や社会問題、年金制度など今後の問題解決のための有用な研究発表をいくつか聞くことができた。

 今回の学会では全国社会保険労務士会連合会の大槻前会長が一橋大学の石川博士と組んで労働者派遣法改正の問題について共同研究の発表がされたことが注目される。もともと、社会保険労務士は「手続きの専門家」として設置された経緯があり、手続きに習熟する一方で手続きの元である法制度の中身や、或いは制度そのものの研究は左程されてこなかったように思われる。しかし、学究的な視点を持たなければ、手続きという制度の運用面に携わることで気付く制度の問題や国民の要求するものを制度に反映することはできない。その法や制度の根本にかかわる部分を見つめなければ、法改正はできないのである。

 もっとも、アカデミックな視点がすぐに仕事の役に立つかというと、そのようなことは全くないと断言できる。すぐに役立つ知識の方が求められているのは確かだ。しかし、そのような姿勢では広く社会に対して貢献していくことはできない。制度の表面的な知識だけ詰め込んでおけば、機械的なはてはめを行うことである程度の仕事はできる。しかし、そこに安住しているようでは専門職としての資格はない。

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