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2012年7月29日 - 2012年8月4日

2012年8月 3日 (金)

日本、メダルラッシュ

                 Olympic flag.svg

 ロンドン・オリンピックの競技結果が日々伝えられているが、日本は自国発祥の競技である柔道で特に厳しい状態になっている。金メダルの獲得も日本選手団で今のところ2個に留まっている。しかし、銀と銅を併せたメダル獲得数は17個で、これは中国の32個、米国の31個に及ばないまでも世界第三位の成績である。有利とされる開催国のイギリスが14個、ソビエトの衣鉢を受け継ぐロシアが13個に留まっていることを考えれば日本選手団は大いに健闘しており、これはメダルラッシュと考えてよいのではないか。

 日本のメダル獲得順位は1964年の東京オリンピックと1968年のメキシコシティオリンピックの3位が最高で、直近の北京オリンピックでは8位だった。獲得順位だけで見れば、上々と言えよう。もっとも、ロンドンオリンピックは現在も継続中であり、同率4位の独仏がともに15個であることも考えると、今後の競技結果次第でどうなるか分からないことは言うまでもないが。

 

2012年8月 1日 (水)

中印軍拡競争

 ロンドンオリンピックであまり大きなニュースにはなっていないが、中印の空母がともに試験を進めている。中国の空母は9回目の試験航行を終えて基地のある大連に戻り、インドの空母は発着艦試験を成功させた。どちらも、実戦配備に向けて着実に歩んでいると言える。

 実は、中印の空母は兄弟のような関係にある。インドの空母は旧ソ連のキエフ級空母の4番艦を購入して改造したもの、中国の空母も旧ソ連のクズネツフ級空母の2番艦をスクラップにすると偽って購入し、中国まで運んで復旧工事をしたものだ。もともとの航空機の運用能力は新しい分だけ中国のもののほうが高そうだが、インドはロシアのノウハウを取り入れてエンジンや航空機の運用設備を整備できたのに対して、中国は未完成の艦をスクラップにすると偽って中国まで曳航し、意図的に壊されていた機関などを修復しなければならなかった。航空機の運用設備についてもノウハウはないから、手さぐりと考えられる。そうなると、恐らくはインドの空母の方が今のところ戦闘能力は高いのではないかと考えられる。

 いずれの空母もアメリカの空母に比べれば取るに足らない能力でしかないが、その他の国が空母を持たない中では、頭一つ飛び抜けた戦力を持つことになる。少なくとも、空母の展開した海域に睨みを利かせるには十分だろう。中国が一隻と言えども空母を押し出してきた場合、日本としては航空自衛隊の笠の外ではアメリカの介入をますます期待しなければならなくなる。

 中国もインドも、ロシア艦改造空母の次には国産空母が控えている。中国の空母もインドの空母も資料によれば1980年代から「登場する」と言われ続けてきたが、三十年余経ってようやく造船所にその姿が見えてきたところだから、実戦配備まではまだまだ道のりは長そうだ。しかし、登場すれば周辺諸国としては力関係が大きく崩れることになるから無視するわけにはいかない。

 対抗して空母保有を行わないという選択をした場合、日本としては、アメリカの介入や、かつてのソ連が軍拡で自滅したように、中国やインドが経済的に行き詰まり、空母建造・保有を放棄してくれることを期待するくらいしか手がないと言う事になる。中印ともに経済は好調と言える一方、アメリカは極東重視とは言ったところで介入してくれるかどうか難しいところがある。19世紀ほどではないにせよ、アメリカには伝統的な孤立主義思想があるし、介入するとしても自国の国益が最優先される。ますます、我が国の周辺のパワーバランスを保つのは難しいことになりそうだ。

2012年7月31日 (火)

祝・金メダル

                   

 ロンドンオリンピックで柔道の松本選手が日本選手団初の金メダルを獲得した。今回のオリンピックの柔道は色々と言われているところがあり、柔道には全く関心のなかった私としてもTV中継を見ていて首をひねるところが多々ある。それはともかくとして、日本発祥の競技で金メダルがもたらされたことは、日本人として嬉しいことだ。

 柔道では金メダル以外、全ての選手は必ず一度は負ける。唯一負けなかった者が金メダルだ。各級に送り込める選手は各国1名ずつだから、代表選手になるまでも狭き門であり、そこから世界の強豪と戦うのは心身ともに恐ろしい重圧だろう。

 表彰式を見ていて思ったのだが、金メダルを取った選手が喜んでいるように見えるのは勿論だが、次に喜んでいるように見えるのは銅メダルを獲得した選手のように見える。考えてみれば、金メダルと銅メダルは勝った直後に表彰式が来るわけだが、銀メダルは負けた直後に表彰される。このあたりの心理的なものはなかなか無視できないのではないか。日本勢は柔道では発祥国と言う事もあるのかマスコミも国民も金、金が連呼され、選手も銀メダルを取得しても「申し訳ない」が先に来る。これでは、銀メダルは負けを噛みしめる存在となっているように思われる。だが、言うまでもなく銀メダルであっても、称賛されるべきものだ。

 早寝するつもりだったが、深夜までTV観戦してしまった。これも、オリンピックの持つ魔力と言えるのかもしれない。

2012年7月29日 (日)

ロンドン・オリンピック開幕

                      

 7月27日(日本では28日朝)にロンドン・オリンピックが開幕した。既に競技の悲喜こもごもの結果が伝えられているが、実力とともに運もなければメダルを掴むことはできない。

 私がオリンピックで好きなのは、夏も冬も開会式である。開催国の「国柄」が見えるのと、参加国の選手団の表情も面白い。日本は夏も冬も大選手団を送り込むことが慣例となっているが、中には選手団が二人と言うような国もある。小規模な選手団は発展途上国に多いが、意外なことにバンクーバー・オリンピックではインドや台湾と言う経済的にも決して小国ではない国の選手団がヒトケタであった。確か台湾の出場者は2人であったように記憶している。

 かつての「整然とした」入場行進は今やもう見られないが、民族衣装で入場してくる国はある。また、経済的に豊かな国の大選手団ともなると、最近はデジカメ片手に入場してくる。今回の入場で笑ってしまったのは参加国首脳の態度で、起立して自国選手団にエールを送る者がいる一方で、写真撮影に夢中になっていて、慌ててデジカメを隣の人のポケットにねじ込んで手を振っている者がいた。北京オリンピックの際は当時の福田首相が起立すらせず顰蹙を買ったものだが、今回の野田総理はロンドンに行くことすらできなかった。

 それでも、今回の開会式は北京オリンピックで見られたような「CG」「口パク」などのスキャンダルが今のところ出ていないのは幸いである。ともかくも、四年に一度の祭典をTVで楽しみたい。

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