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2012年5月20日 - 2012年5月26日

2012年5月25日 (金)

まず、必要なのは一票の格差是正だ

 国会における選挙制度改革の議論が迷走している。政府与党は「税と社会保障の一体改革」に関連して衆議院の比例定数を80削減すると従前豪語しており、今回の選挙制度改革でも格差是正と抱き合わせで定数削減を行い、これをもって「政治家が身を削った」という免罪符を得て消費税増税に突き進みたい意向だ。一方で、比例区の定数削減は少数政党にとっては国会に議席を得られなくなると言う日本の政党としては「致命傷」になるだけに、妥結は容易ではない。

 選挙制度や議員定数については色々な意見があるところだが、少なくとも最高裁判所に違憲状態と断じられている一票の格差の解消こそがまず必要だ。一票の格差を放置することは、今後の選挙そのものが違憲状態のままで行われると言う異常事態になるだけでなく、平等原則に照らしても許されない。まして、衆議院と言う参議院よりも民意をダイレクトに反映させるべく設置されている機関であるから、一票の格差を放置することはそのまま憲政の危機である。

2012年5月23日 (水)

野田総理ジョーク

 野田総理の訪米。ワシントンに到着すると、早速アーリントン国立墓地を訪問する。儀杖兵が整列して迎える中、礼砲が轟く。

 そこから遠くないペンタゴンで執務をしていた国防長官が秘書官を呼んだ。

 「砲声があったが、何があったのかな?」

 「日本の野田首相が来られたのです」

 しばらくして、また砲声が轟く。

 「おい、さっきのは当たらなかったのか?」

2012年5月21日 (月)

台湾総統就任式

                 

 5月20日に台北では先に新たに選出された正副総統の就任式が行われた。4年前の2008年には民進党から国民党への政権交代があり、その前の2004年には陳水扁総統の銃撃事件があり、更にその前の2000年には国民党から民進党への政権交代があり、更にもっと前の1996年は台湾・中華文化圏史上初の総統直接選挙があって大いに注目されたものだ。今回の就任式では馬総統が再選されていたこともあって、あまり目立つ動きはなかった。行政院長以下の人事も既にかなり前に行われていたから、蕭万長副総統が呉敦義副総統に交代したくらいである。

 総統就任演説と就任式後の記者会見も、従来の現状維持政策を踏襲することを述べており、別段真新しいものはなかった。中国と統一できない理由として、中国の民主主義と人権の後進ぶりを挙げていたが、これは多分にして欧米先進諸国に対して台湾も同じ立場にあることのアピールだろう。

 いくら経済が発展しているとは言っても、民主主義や人権思想と言う価値観を共有できる存在でなければ一緒になることはできないというのは当たり前の理屈のように見えるが、統一を迫られ経済的に中国に飲み込まれてしまっている台湾としては、この理屈こそが最後の砦であろう。

 立法委員選挙と総統選挙は大陸の人民にとって初めて身近で行われた「自由選挙」となった。皮肉なことに、両岸交流が活発になったことから、台湾が自由な社会であることが嫌でも大陸人民の耳に入り、自由な選挙で立法委員や総統を選んでいることが知られるようになった。「台湾が中国になるのではなく、中国が台湾になるべきだ」という考えの中国人(主に沿岸部に住む高学歴の富裕層)は意外に多い。馬政権がなし崩し的に進めてきた中国との交流拡大は、台湾の生存のための思わぬ副産物を生んだと言えないこともない。

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