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2012年4月22日 - 2012年4月28日

2012年4月27日 (金)

小沢一郎被告に無罪判決

 強制起訴された元民主党代表の小沢一郎被告に対して、26日に東京地方裁判所が無罪判決を言い渡した。

 市民感覚から言えば、小沢元代表は「限りなく黒に近い灰色」であり、だからこそ検察が起訴を断念した後も「市民感覚」をモットーとする市民の司法参加制度によって強制起訴に持ち込まれたわけである。しかし、そこは刑事訴訟であり、民事訴訟以上に厳密な手続きと証拠に沿って行われる。刑事訴訟のプロである検察が起訴を断念した事件であるから、弁護士が検察官役をつとめて起訴したとしても、有罪に持ち込むことができるという見方はそもそも多くなかった。

 これを受けて民主党における小沢元代表の復権が本格化しそうで、役職停止処分の解除などが見込まれる。と、してもやはり「市民感覚」から見れば金銭感覚は異常としか言いようがない。政治はイコール法ではない。法の解釈と適用が厳格さを求められるのに対して、良くも悪くも民主主義国の「政治」はイメージやムードが先行しやすい。こうした点で、市民常識と余りにも乖離している小沢元代表の金銭感覚は、無罪判決を得たとは言え胡散臭い目を向けられることを免れないであろう。 

2012年4月25日 (水)

JR西日本福知山線脱線事件から7年

 JR西日本による福知山線脱線事件から7年になる。事故が起きたのは2005年4月25日で、当日の事はよく覚えている。当時私は大阪大学の大学院に入ったばかりであったが、コンピューター室にいる時に同志社大学の同期生から「大変なことになっている」という電話が入った。ニュースを検索すると、とんでもないことになっているのに驚いた。

 事故を起こした列車は同志社大学田辺キャンパスに向かう学生を多く乗せていた。その結果、事故の犠牲になった学生も多かった。私自身は田辺キャンパスにいた頃は自転車通学だったが、事故を起こした路線も私用で何度か利用したことがある。

 あれから7年が過ぎたが、事故原因は今なお究明されたとは言えない。運転手が猛スピードを出していたことは分かっているが、何故そのような心理状態になったのかは未だ明らかにされていない。JR西日本は「日勤教育」と呼ばれる社内指導を行っており、苛酷な労務管理が原因だと言う意見もあるが、一方で「日勤教育」は交通関係会社の多くで行われており、JR西日本特有のものではなく大した心理的負荷・圧迫にはならないという話もある。が、仮に日勤教育が原因であるとすれば、他の交通機関でも同じような事故が起きる危険性があるということを考えざるを得ない。

 世間の耳目は、どちらかと言えば経営陣が安全管理を怠ったという刑事訴訟に向いているが、労務管理がどのように行われていたのか、もっとこの問題について掘り下げる必要があるのではないか。

 犠牲となった方々のご冥福を衷心よりお祈りしたい。

2012年4月23日 (月)

なぜ日本人は「歯並びが悪い」のか

 外国人特に欧米人が日本人を見て思うのは「歯並びが悪い」ということだそうだ。実際、言われてみればその通りである。例えば八重歯は欧米では歯並びの悪さとして忌み嫌われるが、我が国では女性の場合チャームポイントにもなっている。古典的な風刺画でも日本人は出っ歯で表現されることが多かったが、そうした風刺は今なおあながち間違った日本人表現とは言えない。

 欧米人と言えども、日本人を遺伝的に歯並びが悪い人種だと思ってはいないようだ。むしろ、問題は矯正の有無である。何故矯正しないのかという疑問を持たれている。日本でも歯科矯正は珍しいものではなくなってきているが、それでも欧米に比べれば歯科矯正は多くないのではないかと考えられる。

 日本では歯科矯正は専ら見栄えのために行われる。無論、欧米でもそれは同じであるが、欧米では単に見栄えのみを意味するものではない。アメリカの貧困社会についての資料を読むと、歯科治療を受けられずに歯がないままの者はそれだけで就職で大きなハンデとなるという記述が見られる。歯並びや歯の白さについても同様に評価対象となる。日本ではあまり考えられないことだが、歯を見ることで人を観るようになっていると言っても良い。

 そこで考えてみると、歯の矯正と言うものは「疾病」ではない以上、保険治療は行われない。つまり、全額が自腹である。そして、歯の矯正は子供の頃に行う必要がある(大人になってからも出来ないことはないらしいが、顎の骨を削るなどの処置が必要になるらしい)。必然的に、親の経済力の格差が歯に反映されることになる。つまり、歯を見ることで「育ち」がある程度分かる。そして、欧米では育ちが日本以上に学歴・人脈(言いかえればコネ)に直結し、学歴・人脈が仕事に直結する。こうした点で影響力は非常に大きい。

 欧米人から見れば、

 「金がないわけはない筈なのに、日本人はどうして貧困者と同じような歯のままで放置しておくのか」

 ということらしい。

 恐らく、欧米人と接して行く上で、第一印象として見られる歯については、今後日本でも急速に矯正の必要を「親」が感じることになるのではないか。英語教育にしても、「国際社会で生き抜くため」ということで小さい頃からやらせることがエリート階級では当然のことになっている(ただし、欧米のエリート階級で行われているノブレス・オブリージュや古典を学ばせることはされていないようだが)。この日本人の傾向に鑑みて、そうした宣伝を行っていけば矯正の方にも飛びつくであろうことは想像に難くない。

 これは、同時に我が国でも歯を見れば育ちや受けた教育がある程度分かるようになると言う事である。既に現時点でも、様々な職場を見ていくと、非正規労働者が多い職場ほど全般的に歯並びの悪い者が多いように感じる。格差が、このようんなところにもより顕著に表れていく時代が来ているのではないかと感じられてならない。

 そのうち、我が国でも採用の第一段階で歯を見て決めると言うような時代が来るかもしれない。人は有り余っているわけだから。

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