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2012年4月8日 - 2012年4月14日

2012年4月14日 (土)

北朝鮮の弾道ミサイル実験失敗

 4月13日午前中に北朝鮮から発射された「飛翔体」は分裂し燃え尽きた。北朝鮮にとっては、国際社会の反発を受けつつ強行したにもかかわらず失敗してしまったのだから、金正恩政権にとっては最悪の結果になったと言える。「脅しの道具」は手に入らなかった一方で、国際社会のアドバイスを無視したことで反発は高まった。

 日本としても、理想的な結末に終わったと言えるだろう。イージス艦によるスタンダード対空ミサイルによる迎撃やPAC3による迎撃は技術的に万全とは言えないし、一発あたりの金額も普通の武器に比べて桁違いに高い。日本にとっては警報体制を見直し、展開訓練を行う機会にもなった。北朝鮮による恫喝は、結果的に日本を利することになった。脅すつもりだったのに、皮肉としか言いようがない。

 もっとも、北朝鮮がこの程度のことで大人しくなるとは思われない。国際社会を恫喝して援助を引き出すというビジネスなしで北朝鮮と言う国は存続できないからだ。早くも、次は核実験だと言う噂もある。ミサイル実験が一度失敗しただけで、北朝鮮が方向転換するなどとは思わない方がいい。

 今回のミサイル実験の失敗は、朝鮮労働党第一書記・国防委員会第一委員長就任に水を差す結果となった。これでは、関係者は忠誠心が足りなかったと収容所に送られるのではないだろうか。他国の話しながら、一抹の同情を禁じ得ない。

2012年4月13日 (金)

総書記も永久欠番

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 「それでは、皇帝が月の数を越えた時にはどうするのか?」

 カエサルが7月、アウグストゥスが8月の名になっているので、11月をティベリウスにしようと提案した元老院議員に対して。

                               ティベリウス・ユリウス・カエサル

                               (BC42年11月16日~37年3月16日)

 「飛翔体」発射が目前に迫っている北朝鮮だが、最高指導者の金正恩大将が朝鮮労働党の大会で「第一書記」に推戴された。朝鮮労働党のトップの呼称は長い間「総書記」であったが、このポストはどうやら金正日総書記を記念して「永久欠番」扱いになるらしい。つまり、今後は第一書記が朝鮮労働党のトップと言う事になる。

 もともと、「書記」は「秘書」同様に英語の「secretary」を訳したもので、共産圏では党の書記局や書記処の役職者を示すものに過ぎなかった。中国共産党では書記局のトップである総書記とは別に党主席を置いていた時代がある。しかし、民主集中制のもとで党の日常業務を統括する書記局の影響力は強いものとなるのは必至で、ソ連初期から権力は書記局に集まり、書記局のトップが権力も握ることになる。悪名高いスターリンがソ連の最高権力者でいられたのもソ連共産党の書記長であったことが最大の要因である。総書記がいなくなっても第一書記がトップに座るのだから、朝鮮労働党の権力機構に影響はないと見て良いのではないか。ちなみに、「第一書記」「書記長」「総書記」は時によってそれぞれ名前が変わることがあり、大抵同じ呼称で役職が併存していることはない。スターリンは書記長だったが、後を継いだフルシチョフは第一書記だった。

 北朝鮮と言えば、金日成主席を記念して「国家主席」を永久空位にしたことで北朝鮮の外交使節団が持参する信任状が「死人」の名義で作成され、外交儀礼にやかましいヨーロッパ諸国を中心に失笑を買ったことは記憶に新しい。今度は総書記を永久空位にすることになったが、これでは代を重ねるごとにポストがわけのわからないものになっていきそうだ。

2012年4月11日 (水)

北朝鮮の自称「人工衛星」発射秒読み?

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 北朝鮮当局は自称「人工衛星」の組み立てを終わり、打ち上げると称している人工衛星の実物公開まで行った。・・・が、何とも奇怪な話。

 日本を含む先進諸国では精密機器の塊である人工衛星は厳重に管理された清浄な室内で保管・組み立てられ、防塵には大きな注意が払われている。ところが、北朝鮮の「人工衛星」は外国の報道陣が別段防塵措置もなく近づけ、しかも触ることができたと言う。偽物であるならば理解できる話だが、本当に打ちあげようとしているとしてもそれはそれで怖い話だ。一番大切な人工衛星の部分についてまともな管理がされていないわけだから、ロケット本体もどうなっている分からない。打ちあげて故障したくらいならばいいが、暴走の上に変な所に落ちてくるかもしれない。北朝鮮当局は衛星に自爆装置を搭載していると表明しているが、自爆装置も本当に作動するのかこれまた怪しいものだ。先進諸国のロケット開発でも失敗の連続であったことは良く知られている。かかる北朝鮮が本当にモノになる人工衛星を打ち上げることができたら、それこそ「テドンガンの奇跡」とでも呼ばれるだろう。

 ミサイル技術とロケット技術は一卵性双生児のような存在であり、平和利用と喧伝されたとしても安心できるものではない。仮に北朝鮮の人工衛星とロケットが誰しも認めるような民生目的のものであったと確認できるものであったと仮定しても不安は残る。ところが、北朝鮮は模型まがいのものを出してきたのだから、これではかえって「人工衛星打ち上げに偽装した弾道ミサイル実験」という疑惑を深める結果になったと言える。

2012年4月 9日 (月)

鳩山元総理のイラン訪問

 政府与党内に多くの止める声があったにもかかわらず、鳩山元総理はイランに向かい、アハマデイネジャド大統領と会談した。

 鳩山元総理は既に一議員であり、政府の特使として派遣されたわけでもない。しかし、「元総理」であり、政治的影響力があることを考えると、イラン側に無用な誤解を与えかねないところだ。

 もっとも、イラン側が鳩山元総理の過去の言動を知っていれば過剰な期待は抱かないだろうが・・・

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