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2012年3月18日 - 2012年3月24日

2012年3月23日 (金)

自衛隊に対する好印象

 世論調査で自衛隊に対する好印象を抱いている人が9割になることが分かった。東日本大震災では陸海空自衛隊は苛酷な環境の中で任務を遂行したことは国民に勇気と感動を与えた。これでは、評価が低くなる方がおかしいと言うべきだろう。

 自衛隊はその存在そのもので我が国と国民を守っている。同時に、世界各地で災害が起きれば救援のために出動しているし、平和維持活動の実績も積んできた。ソマリア沖では現在も水上部隊と航空部隊が行動中である。単に日本のシーレーンを守るだけでなく、国際交易の安全を守る一翼をも担っている。

 ただし、そうした危険任務に対して使用者側である日本政府が物心ともに報いているかと言うと、そうとも言い難い。被災地派遣では相当数「過労死」の疑いのある自衛官が出ているし、被災地派遣以外にもイラク派兵やインド洋・ソマリア沖派兵で自殺者が続出している。これは見過ごされるべきではない。

2012年3月22日 (木)

おめでとう!高橋先生(笑)

 同志社大学文学部社会学科産業関係学専攻の同期である高橋先生から、常勤講師のポストに内定したとの連絡が入った。彼はここ数年非常勤講師として教鞭を取ってきたが、四月からは常勤の講師として教育を行いつつ研究に従事することになる。

 大学卒業後私が実務家の道を志向したのに対して、彼は研究者の道を歩んだ。と、言っても、我々が同志社を卒業した10年前に産業関係学専攻には大学院がなかったため、外様として外の大学に出ざるを得ず、九州大学から一橋大学へ移り、十年に渡って難行苦行を重ねてきた。高収入とは言わなくても多少の収入が期待できる実務の世界に比べて、研究者の世界は金銭的に非常に厳しい。非常勤講師というアルバイトはあったが、コマ数が少なければ準備にかける手間暇に比べ収入はたかが知れている。

 苦しい思いをしつつ、研究を続けても研究ポストに就くのは難しい。コネがある人でも大変なのだが、コネも何もなく公募で採用されたのだから、これは彼の研究と教育姿勢が評価されたと素直に喜びたい。決して華やかな研究ではないが今後の日本社会のためには必要な研究であるし、彼は大学時代から後輩の指導にも熱心であった。大学教員は研究者であると同時に教育者でもあるが、教育のレベルは研究者としてのレベルと必ずしも一致するものではなく、研究者としては超一流でも教育内容が悲惨なことになっている大学教員は珍しくない。そんな中でも、教育にかける情熱は見事で、非常勤講師先の学生に理解させるために様々な工夫を重ねている。

 今までも地道に研究を積み重ねていたが、安定した研究環境を活用して、より研究を充実させて行って欲しい。簡単な道ではないだろうが、今後が楽しみだ。また、相当な熱意で講義に臨むであろうから、学生諸君もこの機会を存分に生かして学んでもらいたいものだ。

2012年3月21日 (水)

北朝鮮が自称「人工衛星」打ち上げ予定

                           朝鮮民主主義人民共和国の国章

 北朝鮮が人工衛星の打ち上げを表明した。打ち上げに外国の関係者を査察に入れてもいいとまで言っている。宇宙の平和利用ならば宥恕する余地がないわけではないが、北朝鮮は今までウソばかりついてきた国だから、簡単に信用できない。

 記憶に新しいのは「光明星一号」と称する「飛翔体」の打ち上げ実験だ。北朝鮮はこれが「人工衛星」であり「金日成将軍の歌」を流しながら飛行していると発表したが、北朝鮮当局以外にこの衛星を追跡できた国や機関があったわけでもなく、「金日成将軍の歌」を受信することもできなかった。あのスプートニク1号すら動きを捉えたフイルムが残っているのに、光明星一号では何も残っていない。人工衛星だという北朝鮮の説明は非常に疑わしいもので、弾道ミサイルの発射実験だったと言うのが先進諸国の見方である。

 もっとも、日本政府は北朝鮮との溝を作ることを警戒してか、こういう物体を「ミサイル」と呼ばず「飛翔体」という、何やら中学校の運動会あたりで聞いたスローガンを彷彿とさせるような名前で呼んでいる。

 打ちあげるとすれば「テポドン2号」か「テポドン3号」と思われるが、本当に人工衛星であると考える余地が全くないわけではない。ただ、何れにせよロケット技術と弾道ミサイル技術は双子のようなもので根の部分は共通している。北朝鮮がロケット技術を進歩させると言う事は、ミサイル技術を進歩させていると言う事でもある。今や「極東の狂犬」と言うべき北朝鮮が、かかる技術を進歩させることを許容するのは我が国の安全上非常に危険だ。

 政府は弾道弾を追跡・迎撃できるイージス艦を配備するとともに、通過すると予想される地域にPAC3部隊を展開させることを表明した。恐らく、実弾を撃つことはないだろうが、準備をしておくことは我が国の姿勢を示すうえで重要である。イスラエルならばバビロン作戦のように攻撃隊を発進させて発射基地を核施設もろともピンポイント攻撃で破壊することも選択肢に入れるだろうが、我が国ではそれは不可能だ。法的にはともかく、空母を持たないため日本の陸上基地を発進した攻撃隊は基地に戻るまで燃料が持たない。イージス艦とPAC3は今できる最も堅実な備えと言える。間違っても「近隣諸国を刺激しないように」という理由で展開を控えるようなことはしないほうがいい。

2012年3月19日 (月)

韓国よ、悪いところを真似してどうする

 韓国の古里原原子力発電所で電源が12分間喪失していた問題で、関係者は「福島原発事故から1年になり原発の安全への関心が集まっていたから」という理由で隠蔽していたことが明らかになった。内外に問題視されたくないという姿勢が見え見えで、隣国の原発事故から何を学んだのだろうか。東電の悪いところを真似してどうするつもりだったのか。

 東日本大震災発生直後から現在に至るまで、政府と東電は情報を隠蔽し、明らかになる度に「お詫び」し「隠すつもりはなかった」と言い続けてきた。従来も原発・原子力行政はあまり情報が明らかになることもなく「安全だ」ということだけが喧伝されてきたゆえに、国民の不信は一気に高まり現在に至っている。問題発生後ただちに公表したところで問題がなくなると言うわけではなく放射能が消えるわけでもないのだが、少なくとも隠蔽していたことが明るみになれば不信と不満の拡大再生産となるのは必至で、そうした際の多大な信頼喪失よりはまだ痛手を負わずに済む。

 日本政府に強い影響力を持つソフトバンクの孫正義社長は韓国に出かけて「日本の原発は危険だが韓国の原発は安全だ」と発言していたが、一体何の根拠があったのだろうか。韓国の原発も問題を抱えていることが明らかになったし、何より日韓ともに「隠蔽体質」であることに実は違いはないのではないか。

 日韓を含めて伝統的に民主主義をもったことのない東洋の国は、欧米諸国に比べて「民はよらしむべし、しらしむべからず」という体質が強いように思われる。しかし、国民とていつも賢明な判断をするであるとは到底言えないものの愚民というわけではない。まして、その国民が主権者として政策決定権を持っているのである。とにかく隠蔽しておいて、発覚すると国民に不信と不満だけ与えるような伝統的なやり方は、最早限界にきているのではないか。

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