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2012年8月27日 (月)

ニール・アームストロング船長死去

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 1969年7月20日にアポロ11号によって人類最初の月着陸を成し遂げたニール・アームストロング船長が8月25日に死去した。アームストロング船長の名は、人類史に永遠に刻まれるに違いない。

 ただし、アームストロング船長の場合、コロンブスやリンドバーグとは異なるところがある。後者はいずれも「冒険」として実質的には個人技によって歴史に名を残したが、アームストロング船長の場合は能力人徳はともかくとしてあくまでもNASAの月着陸ミッションの一員であり、登山で言うところの最後の登頂メンバーに選ばれたことによる面が強い。月着陸ミッションは言うまでもなく巨大な組織によって行われたものであり、アームストロング船長の個人技ではなかった。未知の世界に足跡を残すという事蹟も、既に四十年前から巨大組織の一員でなければなし得ないものになっていた。アームストロング船長も、自身が脚光を浴びることに抵抗感を感じており、月着陸後はあまり表には出ない生涯を送っている。

 これから人類が火星などの他の天体に足跡を記す日が来るかも知れない。その時に、常にニール・アームストロングという名前は思い出されるだろう。同時に、その飛行士もアームストロング船長と同じく、巨大組織の一員として足跡を残すことになるであろう。

 突出した個人の力で未知の世界が切り開かれる時代ではない時代を最初に歩んだ男であったと言えるかも知れない。

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