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2011年12月18日 - 2011年12月24日

2011年12月24日 (土)

映画「パッション」を観る

 今日はクリスマス・イブです。我が国ではクリスマス本体よりもその前日の方が重要なイベントの日となり、宗教行事由来ではありますが、今や宗教色はほとんど見られません。欧米では家族と過ごすことが中心になっていますが、我が国ではマスコミなどでは恋人と過ごすことを大切にする日になっているようです。いや、全く宗教色がなくなってしまっていてよかった。もし、本当に聖書の言うとおりにしていたら、クリスマス・イブに情をつうじているカップルを石打ち刑にしなければならなくなります(笑)

 さて、イエスが馬小屋で生まれた事になっているのがクリスマスですが、死んだのは十字架の上でということになっています。このイエス最後の12時間を聖書に従いほぼ忠実に描いたのがメル・ギブソン監督の「パッション」です。今日は午後に「山本五十六」を観る予定で午前中にDVDで「パッション」を観たのですが、すさまじい内容でした。

 メル・ギブソン監督は「ブレイブ・ハート」や「ワンスアンドフォーエバー」などリアルな作りこみをした作品を多く作成しており、「パッション」はその極致にある作品と言えます。まず、吹き替え版はギブソン監督の意向で一切禁止、字幕も指定されたところにしか入っていません。何よりも驚かされるのは、作中で使われている言語です。2000年前にパレスチナの地で使われていた古代ヘブライ語と古代アラム語を再現し、イエスをはじめとする登場人物たちは日常会話では主にアラム語を使っています。ローマ総督ピラトゥスやローマ兵は、もろちんちゃんと古代ローマ帝国で使われていたラテン語。言語を古代に忠実に再現したため、吹き替えは認められないと言う監督の意向も納得できるものです。

 イエスの受けた拷問から磔刑まで聖書の物語を忠実に再現しただけあって、非常に残虐な仕上がりになっています。鑑賞した敬虔なクリスチャンが心臓まひで死亡したと言う笑えない事件が起きたのも頷けるほどです。としても、聖書の世界を現代に忠実に「再現」するという試みは称賛に値すると思います。もっとも、日本人である私には気が付かなかったのですが、メル・ギブソン監督のユダヤ人蔑視の思想が露呈しているオリジナルシーンがあると言われており、イエスの磔刑が今に至る宗教的な対立の根の一つであるだけに、考えさせられるものがありました。

 

 

一神教ジョーク

 クリスマスを祝って、謹んでジョークを捧げます(笑)

 イスラエルのある家で、老夫婦が嘆き悲しんでいた。大切に育てて来た息子が、キリスト教に改宗したいと言いだしたのだ。

 「我が主よ、お救いください。私の息子があの恐ろしいキリスト教に改宗したいと言い出して聞かないのです」

 老夫婦の祈りが通じたのが、神々しいラッパの音ともに、何と神が降臨されたのである。そして、老夫婦に同情したかのように言われた。

 「わしの息子も、そうだった・・・・」

 

2011年12月23日 (金)

北朝鮮ジョーク

 北朝鮮は人類史の各発展段階から何を受け継いだか。

 

 原始社会から・・・文化

 古代社会から・・・奴隷制

 封建社会から・・・身分制

 資本主義から・・・搾取

 民主主義から・・・名称

 

2011年12月21日 (水)

金氏朝鮮

 金正日総書記の遺体が公開され、葬儀委員会の名簿も発表されました。委員会の筆頭は後継者である金正恩大将で、人民服姿で父親の遺体に拝礼する姿はかつての金日成主席の葬儀における金正日総書記の姿を彷彿とさせ、今回の葬儀が後継者のお披露目の場であることを改めて意識させるものになりました。もっとも、北朝鮮は葬儀に外国の代表団は一切招かないそうですから、弔問外交になる余地はありませんので、映像を通じた「お披露目の場」というところでしょう。何しろ、正恩大将は生年月日すら公式に伝えられていない謎の人物ですから。

 金日成の子と言うことで金正日が後を継ぎ、金正日の後は息子と言う事で金正恩が継ぐと言うのは、最早「封建世襲王朝」そのものと言えます。「革命の血統」を重視して後継者を決めている姿はかつての「王権神授説」を連想させるもので、旧ソ連や中国でも行われなかった「権力の世襲」が北朝鮮では完全に定着し、その根拠は最早社会主義思想でもなんでもないことが良く分かります。身内以外を信用しないのは朝鮮半島の伝統と言えますから、ライバルを軒並み粛清していけば残るのは身内しかなく、その中で後継者と言う事になれば息子以外に選択肢がないのは仕方がないのかも知れません。

 日本のように立憲君主制であれば君主の統治能力は左程問題になりませんが、北朝鮮では君主イコール最高権力者であり、「主体思想」によれば国家の父親で体で言うところの脳と同じであり、国民と言う臓器や細胞を動かすことなります。能力や思想次第で、何が起きるか分かりません。そこが、ああいう独裁国家の恐ろしさでもあるのです。まして、北朝鮮では「偉大な指導者」に反対意見を述べようものなら強制収容所送りですから、間違った道を歩んだとしても組織内から修正する方法がありません。一方で、垂直の体制を構築していることから、「君主」が決定すすれば末端まで意向は簡単に伝わるわけです。君主の気まぐれで軍事的暴発を起こしやすいと言う事が出来ます。

 金正恩大将は先に起きた韓国砲撃事件の首謀者と言われており、そうでなくても北朝鮮で権力を握るためには軍を掌握する必要がありますから、面子であれ軍の意向であれ、軍事力を誇示する道を歩みやすい条件は整っています。これは、周辺諸国やアメリカが北朝鮮に対して弱腰の姿勢を見せている時に起こりやすい。北朝鮮としてはまともに戦えば国家壊滅ですから、相手がまともに出だししてこないことが確実でないと、暴れることができないのです。言いかえれば、北朝鮮の脅威を「脅威」にしてしまうかどうかは、ひとえに周辺諸国が北朝鮮に対して毅然とした対応を取ることができるかどうかであると言えるでしょう。この点で、日本も韓国も非常に心配なところがあります。

2011年12月20日 (火)

金正日国防委員長が死去

                    Kim Jong-il on August 24, 2011.jpg

         死もまた、社会奉仕。

             山形有朋元帥の国葬にあたり 石橋 湛山(1884年9月15日~1973年4月25日)

 19日正午、北朝鮮の金正日国防委員長が12月17日に死亡したとの発表がありました。周辺諸国から見ればどうしようもない独裁者ではありました。「ろくでなしがくたばりやがった」と思っている人は北朝鮮国外では圧倒的多数、国内でも少なくないとは思いますが、ともかくも御冥福をお祈りするとともに、『偉大』な指導者を喪われた北朝鮮国民に対して、お悔やみを申し上げます。

 思えば、金正日国防委員長の生涯は国内では権力闘争、国外ではテロと恫喝を繰り返したものでした。父親の金日成主席にも大いに責任がありますが、90年代以降の北朝鮮の惨状の責任は第一に金正日国防委員長にあります。父親からどうしようもなくなった国家を引き継ぎ、更にボロボロにして息子に渡すと言う事になりました。若い頃からの暴飲暴食で晩年は満身創痍の状態だったようで、死期を悟って何とか息子の金正恩大将を後継に仕立て上げて死んだわけですが、息子の権力基盤は脆弱であると言われています。今後の北朝鮮政局は非常に不透明なものです。金正恩大将が国内の統制や、軍に対する関係から、核実験やミサイル発射などの行為に及ばない保障はありません。哨戒艦撃沈事件や砲撃事件など近年でも「実害」が生じているだけに、北朝鮮の暴発は断固封じ込めなければなりませんし、それをさせないためにはアメリカや韓国と連携して圧力を加えるよりありません。

 日本としては、拉致・核・ミサイルの問題をどう解決するかが重要なポイントであるわけですが、北朝鮮の内部が変わらない限り北朝鮮当局に対して「話し合いを求める」ことは極めて難しいわけですから、相応の圧力をかけ続ける必要があります。香典宜しく、これで北朝鮮に対する追及の手を緩めるなどはもってのほかです。もっとも、野田総理は北朝鮮の異常を察知しながら街頭演説に出かけてしまい、山岡国家公安委員長は国家安全保障会議を欠席するなど、今後の日本がどれだけしっかりした対応ができるかと言うと、非常に怪しいものがあることは確かです。

 結局、金正日総書記は国の状態も周辺諸国との関係も悪化させ独裁者のまま死ぬことになりました。しかも、三代将軍よろしく更なる権力の世襲までしてしまった。同じように偉大な父親から世襲で権力を継承し、孤立状態の国家を引き継いだにもかかわらず、経済発展と民主化を実現した台湾の蒋経国総統とはあまりにも対称的な結末になりました。

2011年12月19日 (月)

2012年台湾総統選挙

 台湾総統選挙がはじまりました。立候補を届け出たのは現職の馬英九総統(中国国民党)、新人の蔡英文元行政副院長(民主進歩党)と宋楚瑜元台湾省長(親民党)です。馬候補と蔡候補の支持率が拮抗する中、宋楚瑜元台湾省長が突如参戦を表明し、政権交代の可能性もありますので、かなりの接戦になりそうです。

 どうも理解できないのが宋楚瑜元台湾省長の立候補で、親中派の票が馬総統と二分されることになりますので、国民党系の票が分裂して漁夫の利を得るかたちで民進党の陳水扁総統が誕生した2000年総統選挙の再来になるという見方もありますし、一方で宋楚瑜候補は最早「過去の人」であり、台北市長に立候補した時には話にならない泡沫候補並みの得票だったこともありますので大勢に影響はないだろうという話もあります。

 それにしても本当に話にならないのは中国政府の態度です。かつての総統選挙で「○○が当選すると台湾との戦争になる」「××候補が総統に望ましい」と発言する度に台湾住民の顰蹙を買って、かえって親中派の総統候補に不利になってきたのですが、それをすっかり忘れているようです。早速「総統選挙は馬総統の再選が望ましい」と中国政府高官が発言し、馬候補を不利にしているようです。中国は自由選挙のない国ですから、民主的な選挙で決まっていくと言うプロセスとが理解できないのかもしれません。

 今回の総統選挙から、立法委員の選挙も同時に行われることになりました。立法委員選挙は前回から小選挙区比例代表並立制となり、国民党の圧勝となりましたが、今回の選挙では国民党は確実に議席を減らすと言われており、総統選挙の結果によっては、台湾でもまた「ねじれ国会」になる可能性もあります。

 年明けに行われる選挙で、台湾住民の選択の結果が注目されます。

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