« 2011年9月25日 - 2011年10月1日 | トップページ | 2011年10月9日 - 2011年10月15日 »

2011年10月2日 - 2011年10月8日

2011年10月 7日 (金)

アップルのスティーブ・ジョブズ氏が死去

                     

 アップルのスティーブ・ジョブズ氏が膵臓癌のため死去されました。大学を中退してコンピューターで起業し、瞬く間に大企業に育て上げた経歴は、まさに日本人のイメージする「アメリカン・ドリーム」そのものであり、マイクロソフト創業者のビル・ゲイツ氏らと並んで立志伝中の人物と言ってよいかと思われます。晩年に至るまで様々な製品開発に挑戦し、iPodやiPhonなどは今や街で目にしないことはないほどのものになりました。

 私自身は高校時代から一貫して窓際族(Windows)でしたので、リンゴ(Apple)の製品は特に使う事はなかったのですが、最近MP3プレイヤーとしてiPodを買ってみたところ、非常に使いやすく愛用しています。もともとはコンピューターのメーカーでしたが、パソコンに留まらない製品を生み出したことが、 この企業の更なる飛躍につながった感があります。

 なかなかアメリカでも破天荒な人物(独裁者と言う人もいる)として注目されていたようですが、こうした天才肌の人材が現れなければ、零からの飛躍というものはなかなかないのでしょう。ただし、アメリカでもIBMやボーイングやロッキード・マーチンなどの名門大企業では創業当時や技術屋はともかくとして、経営に携わっている人たちは天才肌というよりは秀才肌であり、こうした点は実は日本と大きな違いはないのではないかと思われます。日米の最も大きな違いは、日本では経営幹部候補生と言えども新入社員としてはじめは一般的な部門での勤務からスタートするのに対して、アメリカでは経営幹部はビジネススクールを出たその時から経営部門で勤務することが普通となっているというところかも知れません。このため、日本で見られるような高卒技術者叩き上げの取締役などは夢であり、トップ20くらいのビジネススクールを出て、先輩後輩のコネがないと経営幹部のコースに入るのは難しいのだそうです。

 今やアップルも大企業になりました。天才肌の経営者が退場していく中で、今後この企業がどのような道を歩むのか、注目したいと思います。 

2011年10月 5日 (水)

自民党の内紛に思う

 2009年の政権交代後民主党政権が迷走を続け、野田政権が発足した後も国民は民主党政権に厳しい視線を向けています。小選挙区制を軸にした二大政党制とは

 「自分の得点は相手の失点、自分の失点は相手の得点」

 という政治制度ですから、こうした場合自民党の支持が上がり、国民の期待が高まってもよさそうなものですが、そのような動きはほとんど感じられません。

 政策的な面から見ると、民主党に対する対立軸として持っていた筈の外交・安全保障問題や、教育について、明確に打ち出せていない。尖閣沖における漁船との衝突事件にしても、党として弱腰になっているところは民主党と同じです。もともと、尖閣諸島における中国の侵食は今に始まったことではなく、90年代から中国海軍の調査船が出没して調査を繰り返しており、それに対してほとんど何もしてこなかったのが自民党政権ですから、今の姿勢も無理からぬものがあると言われればそれまでですが。

 それに加えて呆れたのは、参議院幹事長選出を中心とする自民党の内紛です。これでは、本当に政権転落となった反省をしているのか疑問の目で見られるのも仕方がないのではないでしょうか。

2011年10月 3日 (月)

民主進歩党の蔡英文主席が来日

 台湾の最大野党民主進歩党の蔡英文主席が来日しました。来年に行われる中華民国総統選挙では民進党の総統候補となる蔡主席ですが、今回の訪日は日本政界との関係を密にし、また日本の親台湾派に対してPRする狙いがあるものと思われます。

 蔡主席は訪日前に日米との連携強化をより鮮明に打ち出しています。恐らくは、中国との関係改善を重視してきた馬英九総統に対して、対立軸を鮮明にしようとしているのでしょう。馬総統が就任してからは、中国と台湾の関係は劇的に改善されてはいますが、一方で台湾経済が中国経済に飲み込まれてしまい、技術や資金や人材の大陸流失も続いています。中国に飲み込まれると言う危機感が生じない方が異常と言うべきで、台湾が独立とは行かないまでも、多くの台湾住民の支持する「現状」を維持するのであれば、やはり日米との連携強化は欠かせないことになります。

 馬総統は台北市長時代から「親中派」と非難され続けており、このイメージを払拭するために先の総統選挙前には二度に渡り訪日し、その後もおおむね日本との連携強化路線を維持しているところから見て、程度の差ではないかと思われます。台湾独立派のイメージが強い民進党にしても、それなりに中国との話し合いや交流は進めているのですから。

 先の総統選挙では、国民党も民進党も候補者が新人であったこともあり、ともに対日対米関係重視をPRするために、訪日して日本の政界関係者のみならず一般市民とも交流の機会を持ちました。「親日派をPRしないと総統選挙に勝てない」と言うところが、「反日をPRしないと大統領選挙に勝てない」韓国との大きな差です。台湾の歴代総統は李登輝総統を持ち出すまでもなく、蒋介石総統にしろ陳水扁総統にしろ、日本との関係を一貫して大事にしてきていますし、蒋経国総統のように日本との関係がそれほどなかったように見える総統でも、日本の経済政策を取り入れています。蒋経国総統の十大建設にしても、田中角栄の「列島改造論」に触発されたのではないと言われているくらいですから(蒋経国行政院長から「日本列島改造論」を入手して送るように指示されたとの当時の駐日外交官の証言が残っています)。

 2012年総統選挙では、現職の馬総統が二期目を目指して出馬する予定ですが、日本と台湾は国交がありませんから、私人の身分であっても馬総統が訪日するのは現状から見て事実上不可能であり、この点では自由に動けて対日関係重視をよりPRできる蔡主席が有利とも言えます。1月の総統選挙に向け、台湾の動向に注目していきたいと思います。

« 2011年9月25日 - 2011年10月1日 | トップページ | 2011年10月9日 - 2011年10月15日 »